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過去の大会レポート

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第二回介護甲子園 決勝大会

介護事業所のスタッフ自らが、介護に対する想いや素晴らしさを伝えていく

更新日:2012年12月12日

1%の狭き門を勝ち抜いた、5事業所が日比谷公会堂のステージに

「介護から日本を元気に! 介護から日本をつくる!」。介護事業所の様々な取り組みを共有し、その活動と介護に対する想いを競い合う、第二回「介護甲子園」決勝大会が開催された。2012年12月9日、日比谷公会堂の決勝ステージに上がった事業者は、一次審査・ビデオによる最終予選を勝ち上がった、グループホームなも・ひまわり在宅ケアステーション・やすらぎの介護シャローム泉北(社労夢工房匠)・特別養護老人ホーム ケアポート板橋・ライフケアガーデン熱川の5事業所。第二回となった今大会では、昨年の約3倍となる423事業所が一次審査にエントリーし、決勝大会進出の確率は約1%という狭き門となった。

13:00からスタートした決勝大会で、まずステージに上がったのが2012年フラガール甲子園 特別賞を受賞した日本芸術高等学園のピリナハワイアンズ。ボランティアで参加したという彼女達の華やかなフラダンスで、この日の舞台の幕は切って落とされた。







それぞれの事業所が、それぞれの想いを届ける。

そしていよいよ、5事業所がステージに。それぞれにステージ上で、スクリーンでの演出を取り入れながら、自分達のこれまでの介護に対する取り組み、そして想いを観客席に届けていく。昨年もこの舞台に立ち、今年のトップバッターとして登場したグループホームなもは、演劇的要素や笑いも取り入れ、日常業務の中での気づきから生まれた「介護は心」の想い、そして地域との協力を訴える。



石巻に事業所を構えるひまわり在宅ケアステーションは、3.11東日本大震災の中での活動、そしてそこで得たたくさんの方の協力、たくさんの方の想い、そして見えない介護・読めない介護・見いだせない介護から、見る介護・読む介護・見つけ出す介護へ変わった自分達の介護に対する想いを。




やすらぎの介護シャローム泉北(社労夢工房匠)は、ご利用者さん達の特技を活かした工房という新しいディサービスへの取り組みの中での苦労、喜びと共に、介護以外の業界から介護の世界に飛び込んだスタッフ達の介護に対する想いを伝える。





特別養護老人ホーム ケアポート板橋は、EPA介護福祉士制度の導入によりEPA外国人候補者の受け入れによる現場の混乱から、理解。そして外国人候補者の努力を見た職員達がひとつにまとまっていく姿を、ステージ上で外国人候補者自身の声を交えながら発表。





ライフケアガーデン熱川は、娘さんが寝たきり入院中の祖母に結婚式にでてもらいたいという希望から生まれた混乱、そして昨年の介護甲子園を観覧して知った他事業所の取り組みかを知り、ひとつでも多くの笑顔をみたい、という気持ちから突き動かされた職員の変化をステージ上から語る。




決勝大会進出5事業所の熱い想いが伝わったプレゼンテーションの後は、ふくおか介護グランプリ2012で県知事賞を受賞した「医療法人清和会 介護老人保健施設シャンティ」の発表、さらにの特別講演を挟んで、いよいよ最優秀賞の発表へ。





そして最優秀賞は、特別養護老人ホーム ケアポート板橋に。

この日、日比谷公会堂に訪れた来場者のコインによる投票で選ばれたのは、特別養護老人ホーム ケアポート板橋。その瞬間、ひとつにまとまり抱き合い、感極まって思わず出たであろうガッツポーズが印象的な光景となっていた。そして目には涙。EPAを通して取り組んだ自分達の努力が、多くの来場者の心に訴えかけたこの最優秀賞の重みは、彼らのなかにずっと残っていくことだろう。

すでに第三回への歩みは始まっている。

表彰式の後、代表理事の左敬真氏の力強い挨拶などを経て、第二回介護甲子園決勝大会は終了となったが、第三回目の介護甲子園のスケジュール(2013年11月17日・日比谷公会堂)が発表されるなど、すでに来年へと向かった取り組みは開始されている。決勝大会の合間の休憩で、おそらく介護事業所経営の方々の「来年は、スタッフを連れて見にきたい」という会話が聞こえてきた。介護甲子園にエントリーとして参加する、または決勝大会を観覧する、それだけでも介護現場の中に「気づき」が生まれるはずだ。来年の決勝大会でも、様々なドラマが語られ、見る人にも何かを与えてくれることになるだろう。




伝説のスタート!! 記念すべき第一回目の「介護甲子園」が開催

日比谷公会堂を舞台に、それぞれの想いを伝えるプレゼンテーションを披露

更新日:2012年2月27日

去る11月27日、日比谷公会堂において、日本介護協会主催の「介護甲子園」の第一回大会が開催されました。

「介護から日本を元気に!介護から日本をつくる!!」をスローガンに、全国から参加事業所を募り、第三者による審査員選考となった一時予選に勝ち残った30事業所、さらにその中からビデオ審査となるネット公開投票による決勝大会進出事業所が選ばれ、日比谷公会堂で行われた決勝大会。この決勝大会でのプレゼンテーションは、各事業所ともに熱のこもったものとなりました。

決勝大会に勝ち残ったのは、特別養護老人ホーム練馬キングス・ガーデン、いいだクリニック(介護療養型)、グループホームなも、いいだクリニック訪問リハビリテーション、特別養護老人ホーム扇の森、の5事業所。それぞれ、審査でも使用されたビデオ映像を始め(ロングバーション)、ストーリ仕立てのものがあり、事業所の各業種のスタッフがそれぞれの想いを来場者に伝えるものがあり、笑いあり、踊りありと、趣向を凝らしたプレゼンテーションが繰り広げられました。

それぞれの事業所が、自分達の職場をよりよい環境にするための努力が痛いほどに伝わってきた、このプレゼンテーション。介護現場からみた、生きる意味、職員間の意見の対立から解決までの苦労など、15分という限られたプレゼンテーションの時間に込められた想いから発せられる言葉には重みが有り、観覧者は真剣な眼差しでステージを見つめていたようです。その中でも、多くの事業所に共通したテーマのひとつとなっていたのが、お客様の死という問題。その問題に対する取り組みや、職員の行動・想いに、涙を流していた観覧者も数多く見受けられました。

それぞれの事業者のプレゼンテーションに対しての審査は、会場に足を運んだ観覧者の一人ひとり。それぞれが良いと思った事業者に対して、一人一票を投票していくという方式となっていました。全事業所のプレゼンテーション終了後、特別ゲストとなった介護事業の展開も行っているワタミ株式会社の渡邉美樹・取締役会長のスピーチなどを挟んで、いよいよ最優秀事業所の発表へ。

記念すべき第1回目の介護甲子園の最優秀事業所に選ばれたのは、最初にプレゼンテーションを行った特別養護老人ホーム練馬キングス・ガーデン。

介護の3原則を基本とする個別ケアに真剣に取り組んでいるという、特別養護老人ホーム練馬キングス・ガーデン。その取り組みの一例として、若くして家を離れ家族と離ればなれになっていたおばちゃんの願いを叶えるため、おばあちゃんと共に職員がご両親のお墓参りに同行し、長い間行き来が無かった妹さんにも必至の交渉を行い、ついに感動の再会にいたるサポートの記録をビデオで上映。そしてその最後に、ビデオの主役となったおばちゃんがステージに表れるという演出に、多くの来場者が感動していまl:した。 また、ステージ上のおばあちゃんが最後に手を合わせ涙していた姿に、このプレゼンテーションが単なる演出ではなく、特別養護老人ホーム練馬キングス・ガーデンが普段から行っている個別ケアの成果なのだということが、痛いほど伝わるプレゼンテーションとなっていました。 多くの観覧者が訪れ、決勝大会に残った5事業所が熱のこもったプレゼンテーションを繰り広げた、記念すべき第一回の「介護甲子園」。この取り組みは単発ではなく、業界全体の活性化の為に「100年続く介護甲子園」を目指し継続的に行っていく予定となっています。来年の開催にはエントリー、決勝大会観戦というどちらのかたちでも、この「介護甲子園」に参加してみてはいかがでしょうか。

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